距離をぐっと縮める近道は「いっしょに何かをすること」
特に「作業」の類いはいいですよね。
例えば全国のPTA にはベルマーク委員会というものがあります。
さまざまな商品に貼られているベルマークを台紙に貼って学校生活に必要な備品購入に役立てようというあれです。
合理的に考えればベルマークを集めるより寄付を募った教育委員会に折衝をもちかけたほうがてっとり早いんでしょうけれども、PTAというコミュニティを維持するという観点で見ると、「集まってみんなで作業する」とおしゃべりがはじまったり技術指導が始まったり自然な感じで集団の雰囲気を体感として得られることができるんですよね。
ベルマークに限らず、自治会の掃除や廃品回収、バス旅行に赤い羽運動や火の用心の見回り、春秋の交通安全運動、などなど。
一見、不要に見えるあれらも、コミュニティを促進する作用としての「共同作業」に大きなインパクトを与えてる感じがします。
でもそこにあある「無駄」なことをどれだけ許容できるのか、そこにある価値をいかに寛容に受け取れるかが肝なんだろうなと思います。
長尾彰